パワーストーンとは、宝石の中でも特殊な不思議な力が宿っていると考えられている石のことを指します。その宝石をつけることによって自分にいい結果をもたらすと愛好家などに好まれており、通常の宝石よりも高額で取引されています。ただし、現代科学の視点から見ると、そのような力をもたらすとは証明されていないために、一種のオカルトのようなもの、もしくは個人の意思で信仰しているお守りなどと同等のものとして扱われています。パワーストーンに主に使われているものは、基本的に宝石類と提示されていますが、その範囲は広がっており、べっ甲や象牙などの生物から取れる素材を元にしたパワーストーンや、金銀などの貴金属、銅のような卑金属、古代の化石、挙句の果てには岩塩などの食物が素材として使っているパワーストーンなどがあり、販売されています。
歴史としては、古来から伝わる様々な民族の間で宝石や貴石などに特殊な能力が宿っていると考えられており、翡翠はマヤ文明やアステカ文明などの呪術の道具などとして使用されており、紫水晶は西洋で魔術や毒を防ぐ力を持っていると考えられていました。この宝石の力についての考え方が、1970年のアメリカのヒッピー文化に取り込まれ、宝石類に癒やしの効果があると解釈されており、特に力が強いのが水晶だとも言われていました。また、現代の日本ではこれをつけるだけで、お金持ちになるなどと謳う詐欺などが多数存在しているので、パワーストーンに嫌悪感を抱いている人も多いです。